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痛風で食べたらいけないものは?

2025.08.01

怪我をしているわけでもないのに足の親指に激痛が走るという方は、もしかすると「痛風」になっているかもしれません。痛風は、夜も眠れないような激しい痛みが足の親指を襲います。放置すると、腎臓の疾患を引き起こしたり、関節が変形する原因になったりと、さまざまなリスクに繋がってしまいます。合併症のリスクを回避して痛みを緩和するためには、早期発見・早期治療が必要不可欠になります。今回はそんな痛風について、原因や症状、そして痛風の時に食べない方が良いものを具体的にリストアップしていきます。「健康診断で痛風の指摘を受けた」「足の親指が痛くて困っている」「痛風を改善するために何をしたらいいか知りたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。

 

痛風を引き起こす原因「尿酸」について

痛風を引き起こす原因は、体の中にある「尿酸」という物質にあります。尿酸は、簡単にいうと体の中でできる老廃物のようなもので、プリン体という物質が分解されてできます。尿酸は、通常であれば血液に溶けた後、腎臓でろ過されて尿として体の外に排出されますが、何らかの原因によって尿酸が多くなってしまうと、腎臓がうまくろ過できなくなってしまいます。体が尿酸を排出できなくなると、血液中の尿酸濃度が高くなります。

高尿酸血症

尿酸濃度が高い状態は「高尿酸血症」と呼ばれ、痛風の始まりと言われています。高尿酸血症の状態が長く続くと、血液中に溶けきれず残った尿酸が針状の結晶となって体のあちこちに蓄積します。尿酸の結石は鋭く尖った形が特徴的で、関節に突き刺さり、激しい痛みを引き起こします。これが痛風発作です。高尿酸血症は痛風の原因以外にも動脈硬化を促進したり、心臓病や脳卒中のリスクを高めたりと、さまざまな健康被害をもたらします。

 

痛風の主な症状と特徴

痛風というと、多くの方は激しい痛みを連想すると思います。実際、痛風の代表的な症状は、突然襲ってくる激しい関節の痛みです。気がつくと足の親指の付け根が赤く腫れ上がり、焼けるような痛みが起こるようになります。この痛みは歩くことも眠ることもできないほどと言われ、実際の痛風患者さんからは「足の指を熱湯に突っ込んだような感覚」「無数の針で刺されるような耐え難い痛み」と表現されることもあります。この痛みは夜間から早朝にかけてひどくなる傾向があり、数日〜数週間続きます。しばらく経つと痛みは治まりますが、高尿酸血症が改善されるまではいつ再発してもおかしくありません。

 

痛風患者が食べてはいけない食べ物一覧

痛風の予防に関しては、プリン体という栄養素について知っておく必要があります。プリン体とは、細胞の核を構成する成分であり、体にとっては必要不可欠なものである一方、過剰に摂取すると尿酸が増加してしまいます。痛風を患っている方は、治療の際にプリン体の摂取量を1日400mg以下にするよう指導が行われます。「それならプリン体を含む食品を摂らなければいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、栄養素としては必要なものであるため、完全に断つことはできません。

以下では、具体的にどんな食べ物に注意が必要かをリストアップしていきます。

肉類

鶏レバー(100gあたり312mg)

豚レバー(100gあたり284mg)

牛レバー(100gあたり219mg)

など

 

魚介類

イサキ白子(100gあたり306mg)

マイワシ干物(100gあたり306mg)

サンマ干物(100gあたり208mg)

カツオ(100gあたり211mg)

など

 

その他

煮干し(100gあたり746mg)

干し椎茸(100gあたり379mg)

かつお節(100gあたり493mg)

 

食事の際に気をつけるポイント

痛風を予防すること、痛風の症状を和らげることを意識した食事は、生活習慣病の予防に直結します。具体的には、毎日の食事で以下のポイントに注意していきましょう。

 

食事バランスを考えること

食事のバランスは、主食・主菜・副菜を正しく摂ることで整えることができます。

主食はご飯、パン、麺類など。

主菜はお肉やお魚、卵、大豆製品など。

副菜は野菜やきのこ類、海藻など。

これらの食品をバランスよく使いながらメニューを考えることが基本です。

 

プリン体の多い食品は摂りすぎないこと

上記で記載した内容を含め、プリン体が多く含まれている食品は摂りすぎないように注意しましょう。魚や肉は、種類や部位を選ぶことで栄養素をうまく取り入れながらプリン体の摂取を減らすことがポイントです。

水分補給を意識すること

体の水分が不足すると、尿酸が排出されにくくなります。尿酸をしっかり排出するためには、1日に2リットルの水を摂取するようにしましょう。お茶やコーヒーによる水分補給は、カフェインを摂りすぎないように注意が必要です。

 

アルコールを控えること

痛風を予防するためには、アルコールの摂取をやめることが大切です。アルコール自体がプリン体の原料であり、尿酸値を上昇させる作用、尿酸の排泄を妨げる作用を持っています。特にビールを毎日飲むという方は痛風リスクがとても高くなるので禁酒をおすすめします。

 

果糖の摂り過ぎに注意すること

果物などに含まれる糖分は、摂り過ぎると痛風のリスクにつながります。果物や清涼飲料水、甘いお菓子は摂りすぎないように注意しましょう。果物を食べる場合は、レモンやグレープフルーツ、ベリーなど果糖が少ないものを選ぶことをおすすめします。

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