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- 健康診断で引っかかった方へ
「要注意」「要検査」は放置せず再受診を
健康診断の結果、「要注意」「要検査」を指摘されたけれど、「特に体調は悪くないし、検査項目や数値を見てもよくわからないし・・・」と、受診せず放置してしまったという方もいらっしゃると思います。
以下は、健康診断で引っかかりやすい項目の一覧です。血糖値や血圧、中性脂肪、尿酸等の値は、体に潜む様々な病気のサインである場合もあるため、異常が認められた場合は早めの受診をおすすめします。
血圧
血圧が正常範囲を超えて高い場合は、高血圧となり、動脈硬化や心疾患、脳卒中のリスクが高まります。高血圧の状態は、健康診断を受けた方の中でも多くの人が当てはまりやすく、再検査や生活習慣の見直しが必要です。また逆に血圧が低すぎる場合にも、めまいやふらつきなどの症状が出ることがあるため注意が必要です。
血糖値
空腹時血糖値やヘモグロビンA1c(HbA1c)が高い場合には、高血糖となり、糖尿病のリスクが高まります。特に食生活や運動不足が原因で引っかかることが多いとされています。
コレステロール値
総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールの値が高いと、高コレステロール血症となり、動脈硬化のリスクが高まります。脂肪の多い食事や運動不足が原因で引っかかる場合があります。これとは逆に、HDL(善玉)コレステロールが低い場合(低HDLコレステロール)も問題で、心血管疾患のリスクが高まります。
肝機能
ALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPなどの値が高い場合は、肝機能異常として、肝臓に負担がかかっている可能性があります。アルコールの過剰摂取や肥満が原因で引っかかりやすい項目です。肝臓に脂肪が蓄積している場合、健康診断で脂肪肝と診断されることもあります。
尿酸値
尿酸値が高い場合、高尿酸血症となり、痛風や腎臓結石のリスクが増加します。肉類やアルコールの過剰摂取が関係している場合が多いため、食事内容に注意が必要です。
尿検査
尿にタンパクが含まれている場合(尿タンパク)、腎臓の機能に問題がある可能性があります。運動後に一時的に出る場合もありますが、尿タンパクが続く場合には、精密検査が必要です。また、尿に糖が含まれている状態を尿糖といい、この場合は糖尿病の可能性が考えられます。
BMI(体格指数)・体重
BMIが高い場合、肥満と診断され、生活習慣病のリスクが高いとされます。肥満は、高血圧や糖尿病、脂肪肝などのリスク因子でもあるため注意が必要です。逆にBMIが低すぎる場合は、栄養不足や筋肉量の低下が問題となることがあります。
心電図
心電図検査では、不整脈や心肥大が見つかることがあり、これが心疾患のサインである場合もあります。異常があった場合、精密検査が必要となります。
便潜血
便に血液が混じっている可能性がある場合、「便潜血陽性」という結果がでます。便潜血検査は、大腸や直腸等の消化管からの出血を検出するための検査で、主に大腸がんやポリープ、痔、炎症性腸疾患などの診断に使用されます。大腸がんやポリープ等が原因で出血している場合は、内視鏡検査等で病気を早期に発見し、治療を開始することが重要となります。